都市情報目次(チューリッヒ)

チューリッヒ ZURICH

チューリヒ州の州都であり、スイスの空の玄関口。銀行や証券会社の集まる国際金融都市で、世界の金融市場において重要な役割を担うほか、歴史ある建物が残る風光明媚な観光の町としても名高い。その誕生はローマ時代にさかのぼり、紀元前15年に設けられた関所ツーリクムがその始まりといわれている。9世紀に修道院や城が築かれ、商工業が興ったのをきっかけに都市として発展、13世紀に典型的な中世都市としての形が整い、1351年にスイス連邦に加盟した。16世紀にスイスにおける宗教改革の拠点となったほか、18世紀には教育者ペスタロッチが宗教改革に乗り出し、20世紀初頭には前衛芸術運動の中心地となるなど、町には、古い歴史を持ちながら新しい発想を吸収していく柔軟さがあふれている。チューリヒ大学をはじめとする教育機関も多い。

都市情報

6. 医療
    衛生状況と医療事情:
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        *衛生状況は極めて良好で、下水道も完備している。
        *医療水準は高く、設備も良い。また、医療・手術など不可能な病気もな
         く、すべての検査が可能。

    水の状態:
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        *水は飲料水としての飲用は可能。ただし。石灰分を多く含んでいるため
         長期にわたり飲用すると健康によくないので、濾過してから飲用する
         か、市販のミネラルウォーターを飲用するのが一般的。

    衛生上の注意事項:
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        *特になし。

    特殊な病気:
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        *特に風土病というものはないが、登山、川遊びなどをする人は用心のた
         め破傷風の予防接種をすると安全。
        *春から秋にかけてダニを介したウィルス性脳炎が発生しており、この時
         期に標高1,500m以下の山道や湿地帯を歩行する際は次のことに注意す
         る。
         (1)ダニは木の低いところや草むらにいるので、森や公園を散策する時
            は、決められた散歩道や遊歩道を歩く。
         (2)長袖、長ズボンが好ましい。また、帽子、スカーフを着用し、靴も
            サンダルのようなものは避け、足を完全に覆うものを履く。
         (3)ダニ除けスプレーを利用する。
         (4)子供を同伴する場合は、外出から戻った時はダニに刺されていない
            か、子供の全身を確認する。
        *2019年12月、中国政府より世界保健機関(WHO)に対して、中国湖北省武
         漢市で発生した原因不明の肺炎を引き起こす新型コロナウイルス感染症
         が報告された。2020年1月より中国湖北省を中心に報告されていたが、
         3月には全世界各地まで感染が拡大している。WHOが新型コロナウイルス
         は「パンデミック」であると表明した。予防策としては、マスクの着用、
         手洗い、うがい、換気など感染予防に努め、各国・地域の入国制限措置
         及び入国後の行動制限措置を確認すること。
         https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

    医療制度:
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        *スイスは医薬分業制で、基本的には医師の処方箋がないと購入できない
         が、抗生物質など一部を除いて処方箋なしでも購入できる薬がある。
        *スイスでは州立の総合病院、赤十字病院または他の公・私立病院では直
         接外来を受け付けていない。診察を受けたい場合は、緊急の場合を除い
         てホームドクターの紹介状が必要。
        *診察を受ける場合は、予約が必要。
        *医療費は後日請求書が送付されてくるので、郵便局で支払うか、銀行よ
         り送金することになる。

    ホーム(ファミリー)ドクター:
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        *一般的にスイスの家庭ではホームドクターを持っている。外国人はホー
         ムドクターを決める必要はないが、決めておくといろいろと便利であ
         る。病気の場合、まずホームドクターが診察し、必要であれば専門病院
         に紹介状を書いてくれる。指定医を選ぶ場合は、救急を要する時などを
         考えるとできるだけ居住地区内で選んだ方が便利である。
        *日本と同様多くの開業医は木曜日の午後休診にしているところが多い。

    救急車のシステム:
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        *救急車を呼ぶ番号は144番で、救急の連絡先は各州で決められている。
         救急車の1回呼び出し料金は約150スイス・フラン。

    専門医:
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        *歯科
             Zahnarztpraxis Dr. Med. Dent. M. Busin
             stauffacherstrasse 45 
             8004 Zurich
             TEL: 043-3171080
             設備、技術とも問題はないが、治療費が高いので、保険に加入する
             こと。

    処方箋と薬局:
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        *薬は基本的には医師の処方箋を持って薬局から購入する。ただし、多少
         の薬なら各個人医師でも保有している。
           ●24時間営業の薬局
             Bellevue Pharmacy
             Theaterstrasse 14,
             CH-8001 Zurich
             TEL: 044-266-6222

    医療保険:
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        *外国人も含め、スイスに居住するすべての者は健康保険に加入すること
         が義務づけられている。(基礎保険)
        *基礎保険では誰でも、どこの保険会社でも同じ保障が得られる。
        *基礎保険に加え任意で追加の保険に入ることができる。このとき基礎保
         険と同じ会社でなくてもかまわない。

    主な病院:
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        *大学病院 (Universitat Spital)    総合病院
         Ramistr 100, 8091 Zurich
         TEL: 044-255-1111
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        *小児病院 (Kinderspital)
         Steinwiesstr, 75, 8032 Zurich
         TEL: 044-266-7111

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