都市情報目次(チューリッヒ)

チューリッヒ ZURICH

チューリヒ州の州都であり、スイスの空の玄関口。銀行や証券会社の集まる国際金融都市で、世界の金融市場において重要な役割を担うほか、歴史ある建物が残る風光明媚な観光の町としても名高い。その誕生はローマ時代にさかのぼり、紀元前15年に設けられた関所ツーリクムがその始まりといわれている。9世紀に修道院や城が築かれ、商工業が興ったのをきっかけに都市として発展、13世紀に典型的な中世都市としての形が整い、1351年にスイス連邦に加盟した。16世紀にスイスにおける宗教改革の拠点となったほか、18世紀には教育者ペスタロッチが宗教改革に乗り出し、20世紀初頭には前衛芸術運動の中心地となるなど、町には、古い歴史を持ちながら新しい発想を吸収していく柔軟さがあふれている。チューリヒ大学をはじめとする教育機関も多い。

都市情報

11.治安・安全
    治安状況:
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        *治安・安全詳細及び最新情報は
        【外務省海外安全ホームページ】で確認できる。
         https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_159.
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        *スイスは、ヨーロッパの中でも比較的安全な国と言えるが、毎年多数の
         日本人観光客が窃盗の被害に遭っている。特にチューリッヒ、ルツェル
         ン、バーゼル、ジュネーブ及びベルン等都市部において、日本人観光客
         を狙ったものと思われる窃盗事件が頻発しており、空港、駅、鉄道内、
         ホテル(ロビー、朝食時のレストラン)などにおいても、置き引きやスリ
         が多発している。
        *スイスの犯罪発生率は、仏、英等他の近隣諸国に比べ必ずしも高くない
         が、日本に比べれば高く、しかも犯罪件数は年々増加の傾向にある。特
         に邦人旅行者が空港または空港に接続する鉄道駅等で置き引きや窃盗被
         害に遭う事例が多発している。国境に近い都市においては、窃盗団等が
         犯行後、すぐに国外に出て行方をくらますという手口もある。
        *日本人の窃盗被害例は、その大半がホテルのロビー及びレストランでの
         置き引きで、特にバイキング(ビュッフェ)形式の朝食等の際、バッグ
         を椅子やテーブルの上に置いておいて盗まれる例が後を絶たない。また、
         公共交通機関内でのスリ・置き引きも頻発している。さらに最近では、
         市内の公園や路上など人目のある場所での強引なひったくり事件(数人
         のグループからの羽交い絞めによる盗難事件もある)も発生しています
         ので、日中でも一人で行動する場合には十分な注意が必要。なお、買い
         物及び観光等の際に、車中に手荷物を置いていて車上荒らしに遭った被
         害、空き巣被害も発生している。
        *スイス各地を結ぶ鉄道内で、手荷物から目を離した隙の盗難被害も多発
         している。その手口としては、被害者の手荷物が見えないように地図を
         広げて、場所を聞くふりをしている間に盗む、「トランク等大きな荷物
         を運んであげる。」と言って運んでいる間に中のもの盗む、「手荷物を
         網棚に載せてあげる。」と申し出、載せるふりをしている間に気づかれ
         ないよう盗む等の被害が頻発している。また、日本と違い誰でも駅構内、
         列車中に入ることができるため、出発間際に盗みを働いて車外に逃亡し、
         取られた者は列車が出発した後に気付くというケースが多いので、列車
         の中でも貴重品は絶対に身体から離さないように気を付けること。主要
         都市の公共交通機関のトラム(路面電車)とバスは、比較的安全と言え
         る。タクシーも概して安全だが、現地に不案内な観光旅行者と分かると
         遠回りをして高い料金を請求する悪質な運転手もいるので注意が必要。

    注意すべき地域:
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        *人が多く集まる空港、ホテル、駅、レストランなど。中央駅の裏側の
         麻薬公園と呼ばれた場所、また市内全体的に安全とは断言できない。
         大きな駅の構内や、外国人労働者等が多く集まっているところなども
         注意が必要。

    対日感情:
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        *良好

    防犯対策:
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        *多額の現金は持ち歩かない。
        *貴重品は肌身に付けて携行する。
        *手荷物は絶対に手から離さない。特に不特定多数の人の集まる場所では
         注意する。
        *路上ではオートバイや車の追い越しざまのひったくりがあるので、バッ
         グは必ず車道と反対側の手で持つ。バッグは身体の前に持つようにして、
         必ず手を添えて持つ。

    警察の信頼度:
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        *信頼できる。

    歓楽街の注意点:
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        *地図を広げたりしない。
        *写真を撮ってあげようなどと親しげに話しかけてくる人には注意。
        *歩道は真中を歩くよう心掛けること。車道側はひったくり、建物側は
         引きずり込まれる恐れがある。
        *いかにも旅行者という格好は避ける。
        *単独行動は避ける。

    写真撮影禁止場所:
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        *軍事施設や空港内のイミグレーション、国境の写真撮影は禁止。

    罰金が科せられる行為:
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        *無賃乗車は罰金が科せられる。
        *スピード違反、駐車禁止、飲酒運転、高速道路ステッカーなしで高速道
         路に入ったときなど各種交通違反。
        *排ガス検査を受けずに走行しているのが見つかった時。
        *麻薬、大麻等の薬物の持ち込み、所持、使用した違反者は罰金、懲役等
         の罰則。麻薬犯罪にかかわらないよう、十分注意すること。
        *労働許可なしで働く不法就労は罰金。入国禁止になる場合もある。

                                                           更新日:XXXXX.XX.XX